メジャーでダルビッシュただ1人 MLB公式が指摘した“最大の長所”とは?
5つの球種で10三振以上を奪っているのはダルビッシュただ1人
2対5の交換トレードでカブスからパドレスへの移籍が決まったダルビッシュ有投手。驚きを呼ぶ大型トレードを成立させたパドレスは、ダルビッシュ獲得前にブレイク・スネル投手も補強しており、メジャーでも屈指の先発ローテの充実ぶりとなった。
MLB公式サイトでは「パドレスの3人のエースが優秀である理由はこれだ」と題する記事を公開。米データサイト「ファングラフス」の予測システム「Steamer」でパドレスの先発ローテがメジャー2位の充実度であることを紹介し、スネル、ダルビッシュ、そしてディネルソン・ラメット投手それぞれの長所を分析している。
記事では「ユウ・ダルビッシュは皆が頭の中で考え得るあらゆる球種を操る。彼は10種類もの球種を(過去に)投げていた。それができる彼は球界最高クラスの興味深いエースである」と、ダルビッシュの球種の豊富さに言及。「彼はどんな球でも三振が奪える」と、その1つ1つ全てが三振を奪えるだけの高い威力を誇るとしている。
サイ・ヤング賞争いで2位となった2020年シーズンにおいてダルビッシュは93個の三振を奪った。球種別に見ると、カットボール(24個)、フォーシーム(21個)、スライダー(20個)、カーブ(11個)、ツーシーム(10個)、スプリット(7個)となり、実に6球種で三振を奪っており、5球種以上で10三振超を奪っているのはダルビッシュただ1人だという。
また、5三振以上奪った球種が最も多かった投手もダルビッシュの6球種がメジャートップ。サイ・ヤング賞に輝いたトレバー・バウアー投手やコービン・バーンズ投手の5球種を上回っている。記事では特にカットボールが活躍の鍵になっていると指摘し「ダルビッシュはここ1年半のシーズンでカットボールを最も投げる球種にし、彼のポテンシャルを開放することになった」とした。
球団史上初のワールドシリーズ制覇を目指すパドレスの“本気度”が伝わってくるダルビッシュの電撃トレード。その期待に応え、パドレスはメジャーリーグの頂点に辿り着けるか。
(Full-Count編集部)