元中日10勝右腕・若松、コーチ兼任でBC福島入りへ「NPB復帰は9割考えていない」

昨季はBC栃木でプレーした若松駿太【写真:小西亮】
昨季はBC栃木でプレーした若松駿太【写真:小西亮】

20年限りでBC栃木を退団、台湾リーグ挑戦模索も断念

 中日で2015年に10勝を挙げた若松駿太投手が、ルートインBCリーグの福島レッドホープスに加入する。2020年シーズン限りで同じBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスを退団。台湾リーグ挑戦を視野に水面下で動いていたが、話がまとまらずに断念した。独立リーグ2球団目となる新天地では投手コーチも兼任する見通しで、近く球団から発表される。

 2018年限りで中日を戦力外となった若松は、NPB復帰を目指して栃木に入団。1年目の2019年はチームトップの13勝を挙げてリーグ初優勝に貢献した。そのオフには2年連続で「12球団合同トライアウト」を受験するも、声は掛からず。2020年シーズン終了後には「環境を変えたい」と退団し、代理人を通じて台湾球団にアクションをかけていた。

 移籍先が見つからなかったため、国内でのプレーに切り替えて福島入りを決断。ヤクルトなどで活躍した元メジャーリーガーの岩村明憲氏が代表と監督を務めるチームで、投手コーチも任されることになるという。

「選手としては、体がボロボロになるまでやりたい。NPBへの復帰はもう8割、9割くらいは考えていないですかね」

 若松はそう意気込みを語る。コーチ兼任については「これからずっと野球に携わっていくと考えたときに、人に教えることは自分にとっても勉強になると思います」とも。肩肘が動く限りとことん現役にはこだわるつもりだが、その先のキャリアも考え出している。

 まだ25歳の“大谷世代”。「ここまで来てあらためて思うのは、やっぱり野球が好きなんだなと」。名古屋から栃木、そして福島へ。2019年に結婚した妻・沙苗さんと二人三脚で、東北の地でもマウンドに立ち続ける。

(Full-Count編集部)

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