楽天ドラ1早川、新人合同自主トレで語った思考 「目的は1年」「目標は1か月」

金具&ポイント混合型のスパイクを試用中

 早川の記録は119回で、新人7人中4位だった。悔しそうな表情を浮かべたが、それは3人の後塵を拝したからではない。「100プラス自分の背番号(21)という目標を設定して臨みましたが、あと2回足りなかったところに、自分の甘さが出ました」。自分で目標を設定した以上、“誤差”程度の違いも無視することはできなかったのだ。

 そんな早川にとって、自主トレ期間中の重要テーマの1つが、スパイクの選定だ。早川は大学時代、革底で7本歯のスパイクを使用していた。野球のスパイクは大きく分けると、金具の歯が付いたタイプと、歯を樹脂製のポイントに置き換えたタイプの2種類があるが、現在は「歯とポイントの両方が混ざった物」を試していると言う。

「革底は体への負担、疲労感が大きかった」とこれまで経験を分析。試用中の“混合型”の特徴は「接地面が大きく、地面の反発力を受けやすいこと」。一方で「接地面が大きい分、安定感があり過ぎて、出力が下がる気もする」とデメリットも感じており、「どちらが自分に合うのか、今は何を求めていくのが大事なのかを考えながら、試行錯誤していきたい」と話す。

 早川は自分の調整スケジュールから新しい用具に至るまで、新人とは思えない厳格なチェックを入れながら、着実に開幕へ向けて準備を整えていく。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY