楽天ドラ2高田、同期“ドラ1”へライバル心全開 「負けたくない」「絶対勝ちたい」
東京六大学からプロ入りした同期に「少なからず意識する存在」
走り込みの効果で「疲れた時でも、自分の体をしっかり動かせるようになった」とうなずく高田は、昨年8月の練習試合で自己最速の156キロを計測。鈴木に対しても「同じプロで、しかも同じパ・リーグ。投げ合うことがあったら絶対に勝ちたい」と“恩返し”を誓っている。
さらに、昨年10月のドラフト会議では、鈴木、早川に加え、入江大生投手(明大→DeNA)、木沢尚文投手(慶大→ヤクルト)の計4人が東京六大学から1位指名された。2位指名にとどまった高田は、「もちろん負けたくない。(1位指名の)彼らとは4年間戦ってきたので、少なからず意識する存在です」と対抗心を隠さない。
法大時代最後のリーグ戦となった昨年秋は、打線の不振もあって無念の5位に沈んだ。対照的に優勝したのは、楽天で同僚となった早川が主将を務める早大だった。高田にしてみれば燃えないはずがない。
「鈴木と4年間一緒にやってこれて、今は何かの縁で早川と同じチームでやれることになった。いい投手がずっと身近にいる環境なので、良いものを吸収して自分の成長につなげたい」とキッパリ。
手ごわいライバルの存在は、自分を成長させてくれる。そして、大学での実績やドラフト順位がプロでそのまま通用するとは限らない。高田は「2月のキャンプで最初から捕手を座らせて数を放れるように、1月中旬から下旬にブルペン入りして“立ち投げ”。1月末には捕手を座らせて投げられるようにしたい」と自主トレ期間中のプランを練っている。“下剋上”へ向けて動き出した。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)