巨人・桑田真澄氏が“15年ぶり”入閣、背番号「73」に決定 「嬉しいの一言に尽きる」
NPB初の指導者で2006年以来の巨人ユニホーム、投手力向上に期待
巨人は12日、エースとして活躍した球団OBの桑田真澄氏と1軍投手チーフコーチ補佐として正式契約したことを発表した。2006年の退団後、15年ぶりの古巣復帰となる。背番号は「73」に決まった。
桑田氏はPL学園高(大阪)から1986年にドラフト1位で巨人に入団。2年目の1987年には15勝6敗で沢村賞を獲得。1994年にはセ・リーグMVPに輝いた。ゴールデングラブ賞を8度、受賞した守備や卓越した打撃センスも披露し、ファンを沸かせた選手だった。
2006年に巨人退団後は米大リーグに挑戦。パイレーツでメジャーデビューを果たした。2008年の現役引退後は、早大大学院に進んで、スポーツ科学を学び、東京六大学リーグの東大で特別コーチも務めるなど、アマチュア野球の指導者として情熱を注いできた。NPBでは初めてのコーチ業となる。
巨人はエース・菅野智之投手の残留が決まったが、先発ローテーションを目指す投手は若手が多く、ドラフト1位の平内や昨年9勝の戸郷、桜井や畠、2年目の太田といった右腕に高い能力を秘める投手がいることから、桑田氏の手腕による投手力向上が期待される。
原監督は球団を通じ「12月28日にオーナーに(桑田コーチ招請の)話をして、賛成を得ました。1月5日に本人と会って思いを伝えたところ、迷いなく話を聞いてくれました。私の方から、こういうふうにしてくれというような注文はありません。チームを強くするという目的のために力を出してほしいと思います」とコメント。
桑田氏も「やりがいのある話をいただき、OBの一人として力になりたいと思い、お受けしました。またジャイアンツのユニホームを着られることになり、『うれしい』の一言に尽きます。すべての投手にチャンスがあり、その潜在能力を最大限引き出せるような指導をしていきたいと思います」と意気込みを語っていた。
(Full-Count編集部)