鷹・周東、目指すハム西川との“差”はどこに? 鍵は「ボール球」と「コンタクト率」

周東と西川で大きな差になっているのは出塁率

 では、周東が西川に匹敵する、そして西川を超えるリードオフマンになるには、どこの差を埋めなければいけないのか。昨季の2人の打撃指標から探ってみたい。打撃指標はセイバーメトリクスの指標を用いてデータ分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを基に検証した。

 2012年から1軍でプレーする西川と、まだ1軍で2年しかプレーしていない若い周東の間に経験、実力の差があるのは当然だ。それを踏まえた上で、打率以上に、差が生まれているのが出塁率だ。打率は.036の差だが、出塁率では1割以上の差がある。

 出塁率の差に大きな影響を与えているのはもちろん四球だ。打席数が違うため四球数ではなく、四球割合を示すBB%で比較すると、周東がわずか6.9%であるのに対し、西川は17.6%の高さを誇る。これは12球団でも同じ日本ハムの近藤健介外野手に次ぐ2位の高さを誇る。

 三振割合を示す「K%」でも大きな差がある。周東が22.8%と20%を超えるのに対して、西川は16.1%。さらに四球と三振の比を示す「BB/K」は西川がリーグ3位の1.10に対して、周東は0.30とリーグでも下位に位置する値となっている。

ボール球に手を出す割合などが周東は西川に比べて高い

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