楽天新人に“仙台の洗礼”も… 工夫凝らした練習にドラ1早川「いい知識に」

ドラ1早川「環境にもしっかり順応していかなければならない」

 これで最低限度ではあるが、「理にかなった投球フォームを身につける」という遠投と同じ効果が期待できるというわけだ。練習環境が手狭な場合に行われることがあるが、雪に閉ざされる可能性のあるこの季節の楽天には、うってつけの練習方法といえるかもしれない。

 ドラフト1位の最速155キロ左腕・早川は今月6日の入寮の際に「東京の寒さは我慢できますが、仙台の寒さは想像以上。まだ適応していません」と首をすくめていたが、この日の“つもり遠投”を終え、「環境にもしっかり順応していかなければならないと思って仙台に来ている。ああいう練習ができて、いい知識になりました」とうなずいた。

 3位の150キロ左腕の藤井も「グラウンドが使えない中で、ああいうメニューを組んで下さったのはありがたい。もちろんグラウンドを使えるのが1番ですが、使えない中でも、ああいった練習にしっかり取り組んでいけば大丈夫だと思いました」と手応えをつかんだ様子だ。

 東北ならではの環境の中でも、それをハンディキャップにせず、新人選手は工夫と熱意で準備を整えていく。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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