田中将大、パドレス獲得調査にNY紙は警鐘 「ヤンキースはタナカを犠牲にする」
首位打者ルメイヒュー再契約を最優先も決まらず…
パドレスがヤンキースからFAとなった田中将大投手の獲得調査に乗り出していると米メディア「ジ・アスレチック」が報じた。この報道を受け、米ニューヨーク・ポスト紙は「ヤンキースの待機戦術はマサヒロ・タナカを犠牲にするかもしれない」と名門球団へ警鐘を鳴らした。
ヤンキースは昨季首位打者に輝いたDJ・ルメイヒュー内野手との再契約が最優先事項。しかし、球団は4年7500万ドル(約78億円)を提示したのに対し、ルメイヒュー側は5年1億ドル(約104億円)を希望。実に2500万ドル(約26億円)超の“溝”がある。先発ローテも手薄だが、なかなか他の補強を打ち出せないのが実情だ。ニューヨーク・ポスト紙は「ジ・アスレチックの報道によれば、パドレスがマサヒロ・タナカに関心を示しているという。タナカはキャッシュマンGMがチェックしている選手の1人である。しかしながら、今のところキャッシュマンは焦点をルメイヒューから動かすことに乗り気でない」と伝えた。
田中は19年まで6年連続2桁勝利を挙げるなどヤンキースで通算78勝をマーク。ニューヨーク・ポストは「メジャーでの7シーズン全てをヤンキースで過ごし、いまだにヤンキースとフィットすると見られている。ヤンキースはゲリット・コール以降の先発投手が欠乏している」と指摘したが、贅沢税のリミットも迫っている。「今オフシーズン費やせる額は残りおよそ3500万ドルだ」と指摘した。
仮にルメイヒューと再契約すれば、年俸2000~2500万ドルがかかると予想される。同紙は「タナカのための余地を十分に残さないかもしれない」と指摘した。日本球界に復帰する可能性も指摘されている田中は、果たしてどのユニホームに袖を通すのか。古巣・ヤンキースも、決断の時は迫ってきている。
(Full-Count編集部)