神走塁の数々に漂うブレークの予感…オリックスの“韋駄天”佐野皓大が秘める魅力

レギュラーに定着なら低迷脱却を目指すオリックスの大きな戦力に…

 まずは、10月7日のロッテ戦の3回表。出塁した佐野は、続く福田周平内野手の右翼線への当たりで一気に三塁を陥れると、右翼手のマーティン外野手のファンブルを見逃さなかった。いったん緩んだ足取りは再加速。強肩が売りのマーティンの返球をかわしてホームへ滑り込んだ。

 続いては1番・佐野、2番・T-岡田外野手が機能した10月23日のロッテ戦を取り上げる。1回裏の犠飛、4回裏の適時打といずれもT-岡田が佐野を還す形で得点。どちらの場面も右翼の福田秀平外野手が好返球を見せるが、佐野は針の穴を通る糸のごとく、スルッとかいくぐる。打ったT-岡田はこの日のヒーローインタビューで「なんとかバットに当てたら還ってくれると思ったんで……。佐野さまさまです」と白い歯を見せていた。

 最後は、11月4日の楽天戦の8回裏。6-6の同点で迎えた2死一、二塁の場面で、モヤの一、二塁間への当たりで二塁走者の佐野は当然のように生還した。内野安打でホームインというギリギリのプレーのはずなのに、捕手をかわしてベースを左手で触る冷静さ。「神走塁」の表現が大げさにならないプロのプレーだった。

 182センチ、73キロの手足がすらっとした体型にオールドスタイルの着こなしもあって、佐野が駆ける姿には美しさも感じられないだろうか――。屈指のスピード、大きなストライド、相手をさらっとかわすスライディング。一芸に秀でた佐野がレギュラーに定着できれば、低迷脱却を目指すオリックスにとって大きな戦力になる。盗塁王の周東を脅かすほどのブレークを期待したい。

【動画】“美しいスライディング”にも注目 オリックス佐野皓大の神走塁映像

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