筒香嘉智、1年目で得た収穫と課題 「流れの速い川なら先に飛び込んだ方がいい」

技術的にも人間的に「今までとは違う視界、感覚が開けた」と手応え

 一方で、「日本ではスポーツに限らず、小さい子供にも結果が求められたり、他の子と比較されることが多い。海外の方が、まず好きになることを大切にしていて、夢中になれる環境をうまく作っていると思う」と持論を展開。「エクササイズは、他人と比較するのではなく、自分の体を自由自在に扱えるようになり、能力を最大限に発揮するための物です」と強調した。

 その筒香にとってメジャー1年目の昨年は、いきなりコロナ禍で異様なシーズンを強いられる中、51試合出場、打率.197、8本塁打22打点。チームはワールドシリーズに進出したものの、筒香は代打で3打席に立ち、無安打1三振に終わった。

 思い描いた数字とは程遠かったはずだが、「流れの速い川に飛び込むなら、まず先に飛び込んだ方が、苦しみながらも流れをつかみ、楽しむことができるようにもなる。飛び込まなければ、楽しい思いも遅れることになる」と表現。夢見ていたメジャーに挑戦したこと自体に悔いはない。それどころか、技術的にも、人間的にも「今までとは違う視界、感覚が開けた」と手応えを得た。「今はまだ短い時間ではお伝えできないが、今年のオフか来年のオフには、1年目のことを詳しくお話したい」と語った。

 自分の感覚を頼りに、極めて独自性の高いやり方でプロ野球、メジャーへの道を切り開いてきた筒香。1年目の経験を糧に2年契約最終年となる今シーズンに期待がかかる。

【画像】見た目よりずっと難しい! ブリッジを披露した筒香の実際の写真

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY