三振率が12球団でワースト… 各種指標から見る巨人の解消すべき“弱点”は?

投手の奪三振率、与四球率はどちらもリーグ中位クラス

 守備面では吉川尚輝が主に守る二塁と、岡本和真が守る三塁の「UZR」が12球団トップの指標を叩き出している。その一方で大城が中心の捕手と丸が不動の中堅がマイナス指標に。二遊間を除くセンターラインの強化が求められそうだ。チーム全体のUZRは55.3とセ・リーグでトップとなっている。

 投手陣を見てみよう。昨季の巨人は奪三振率「K%」20%は3位、与四球率「BB%」8.8%は4位といずれもリーグ中位クラス。1イニングに出す走者の割合を示す「WHIP」1.22は12球団でトップとなっており、このことから打たせて取るアウトが多くなっていることが分かる。

 打たせて取る点はバックを守る野手陣の守備力や飛んだ打球方向など運による要素で結果は変わる。昨季の投手陣の好成績はリーグトップの守備指標をマークした守備力によるところもある。巨人の投手陣がより強力になるためには奪三振率を高めつつ、四球を減らせるようにしたいところだ。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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