「6-4-3」→「4-6-3」併殺の好みに変化 ヤクルト取材で増した磯山さやかの野球愛

磯山さやかさん(左)とインタビュアーのフリーアナ・新保友映【写真:荒川祐史】
磯山さやかさん(左)とインタビュアーのフリーアナ・新保友映【写真:荒川祐史】

ファンが望むことは何だろう…取材者として心がけていたこととは

――ペン記者さんと同じ立場でぶら下がり取材もしていたので大変でしたよね?

「高校の野球部時代は選手にあまり話しかけちゃいけないというのがありました。選手から話を聞き出さないといけないんですが、ぶら下がりとかも苦手で……。テレビでのインタビューならできるけど、それ以外の時は躊躇してしまって。でもファンが望むことって何だろうって考えると頑張らなければって思っていました」

――芸能の仕事を始めた頃から野球に関わる仕事はしたかったのですか?

「そうですね。野球だけでなく、私は吹奏楽部の経験もあるので、夏に金管楽器や木管楽器をやる大変さ、ずっと吹き続ける大変さもわかるから、そういった高校野球のサポートの仕方を伝えられたらと思っていました」

――高校野球はマネージャーにとっても、吹奏楽部にとっても、思い出の1ページになりますからね。

「マネージャーを知らない人は、1日だけでも、できれば1か月密着してもらえると大変さもわかってもらえると思います。マネージャーも一緒に戦っているから、部員さん以外のプラスで『こういう人たちがいるよという、周りの人たちの“サポート力”を経験者として伝えられたらいいなとも思っていました」

 磯山さんは飾ることなく自分の言葉で気持ちを伝えてくれた。一緒に取材をした時期もあるが、裏表なく全ての人と接する。その魅力の基盤は、高校のマネージャー時代“周りのために”とどんな大変なことも乗り越えてきたこと、そしてどんな状況でも努力して常に学ぶ姿勢にあることが、今回のインタビューで伝わってきた。まだまだ、溢れる野球愛が私たち野球ファンをこれからも楽しませてくれるに違いない。

(新保友映 / Tomoe Shinbo)

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