田中将大への影響は? ヤンキースが年俸9.3億円オッタビーノ放出で“補強資金”捻出

ヤンキースからトレードでレッドソックスへの移籍が決まったアダム・オッタビーノ【写真:Getty Images】
ヤンキースからトレードでレッドソックスへの移籍が決まったアダム・オッタビーノ【写真:Getty Images】

“永遠のライバル”ヤンキースとレッドソックスの交換トレード成立は7年ぶりの珍事

 ヤンキースは25日(日本時間26日)、中継ぎ右腕アダム・オッタビーノ投手とマイナーのフランク・ハーマン投手をレッドソックスとの交換トレードで放出したと発表した。ヤンキースへ移籍する選手、金銭条件などは後日発表される。

 35歳のオッタビーノはロッキーズ時代の18年にリーグ最多34ホールド。19年は73試合登板、28ホールド、防御率1.90をマークした。昨季24試合登板、2勝3敗2ホールド、防御率5.89だった。通算463試合登板、25勝28敗19セーブ、127ホールド、防御率3.53。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によると、今季が3年契約最終年だった同投手の今季年俸900万ドル(約9億3300万円)のうち85万ドル(約8820万円)をヤンキース側が負担するという。

 ヤンキースはパイレーツから先発右腕タイヨンをトレード獲得。剛腕コール、セベリーノ、クルーバー、ヘルマン、モンゴメリー、ガルシアと頭数は揃った。それでも、タイヨン、クルーバー、セベリーノは故障明け、ヘルマンはDV処分明けと不安が残る。米放送局「CBSスポーツ」は田中再契約の“ウルトラC”として「田中に見合った額を空けるためにヤンキースが誰かをトレードする」などとポイントを挙げていた。

 また、タイヨンの獲得で今季総年俸がぜいたく税の対象となる2億1000万ドル(約218億円)に迫っていた。年俸9.3億円の中継ぎ右腕の放出で“補強資金”を捻出した。地元メディア「NJ.com」は最近ヤンキース一筋13年ブレット・ガードナー外野手と交渉したことを伝えた。米ニューヨーク・ポスト紙のジョエル・シャーマン記者は「さらに先発投手や救援投手、リリーフ投手、左打者、遊撃手の補強をするための(金銭面における)やり繰りが更にしやすくなる」とさらなる先発補強の可能性も指摘している。

 ヤンキースとレッドソックスは同じア・リーグ東地区に所属し、永遠のライバル関係にある。両軍のトレード成立はケリー・ジョンソンを放出してスティーブン・ドリューを獲得した14年以来7年ぶりだという。

(Full-Count編集部)

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