鷹・柳田悠岐が12球団“最強”打者である証 傑出した打撃指標の数々とは?

重要な局面での勝負強さを表す「WPA」と「Clutch」も12球団でトップ

 これだけではない。出塁率と長打率を合わせたもので、12球団で1を超えているのは柳田と村上宗隆(ヤクルト)の2人だけ。その村上に対して、柳田は0.059の差をつけて12球団トップだ。長打力を表す「ISO」も12球団トップ。1打席あたりにどれだけチームの得点増加に貢献したか、を表す「wOBA」も.462で12球団1位となる。

 さらには得点創出力を表す「wRC」の115.2、「wRC+」の205も12球団トップと、ありとあらゆる打撃指標でトップに立つ。チームの勝利期待値の増減に寄与したかを示す「WPA」は驚異的な8.24という数字に。2位の浅村の4.90に3.34もの差をつけており、いかに柳田が打つことでチームの勝利期待値を増加させたか、重要な場面で打ってきたかを表す。

 さらには重要な場面でこそどれだけ普段以上の結果を出すかを表す「Clutch」という指標でも2.02で12球団でトップに立つ。この指標はどんな凄い打者でも重要な局面で普段通りの成績であればゼロ、普段よりも成績を落とせばマイナスになる指標。常に相手の脅威となる柳田だが、チャンスの場面ではさらにその凄みが増すという結果になっている。

○柳田の主な打撃指標
OPS 1.071(12球団トップ)
ISO .281(12球団トップ)
wOBA .462(12球団トップ)
wRC 115.2(12球団トップ)
wRC+ 205(12球団トップ)
WPA 8.24(12球団トップ)
WAR 8.4(12球団トップ)
Clutch 2.02(12球団トップ)

 この傑出した打撃指標の数々が柳田の凄さを存分に表している。今季は2年連続のリーグ優勝、5年連続の日本一を狙うソフトバンク。主砲として柳田の活躍からも目が離せない。

【動画】なぜそれが本塁打に…解説者も「笑うしかない」と唖然 鷹・柳田の“理解不能”な逆方向弾

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