コロナ禍だからこそ… 最低価格が1万超え、楽天ファンクラブが高額設定な理由

プロ野球にサブスクリプション!? 新サービス「わしほーだい」

 定額を支払って、それに見合ったサービスを享受する「サブスクリプションサービス」。プロ野球にも、サブスクリプションを用いた新たな楽しみ方が訪れようとしている。楽天イーグルスは、昨季までスタンダードなプランとして設けられていた「2-STAR」と小学生以下向けの「KIDS」を今季より一新。それぞれ「わしほーだいライト」、「わしほーだいKIDS」という名称でサブスクリプションサービスとして生まれ変わった。この2つのパッケージに「わしほーだい」「わしほーだいマニア」を加えた全4部門(以下、「わしほーだい」に総称)が用意されている。実はこの「わしほーだい」、ファンとチームの関わり方に新しい形を提案する、大きな可能性を秘めたサービスなのだ。

 従来のプロ野球のファンクラブは、「来場を前提」としていたサービスだった。しかしコロナ渦で、ファンのニーズは大きく変わる。入場規制や移動の制限など、来場が前提のサービスでは、ファンは十分なサービスを受けることができなくなった。先行きが不透明な中、「おうち観戦」をより楽しめるように特化し、「わしほーだい」は生まれた。

 そのサービス内容は、より「日常の中」に楽天イーグルスを感じられる豪華なコンテンツばかりだ。選手の素顔に迫ったり、スタジアムでは普段は見れない角度からのオリジナル動画コンテンツはもちろん、随時更新されるクーポン、選手とコミュニケーションが取れる限定イベントへの参加チャンスやサイングッズの獲得チャンスなど、サービスの魅力を挙げると枚挙にいとまがない。「わしほーだいKIDS」に注目すると、「東北ゴールデンエンジェルス」によるダンスレッスン動画や、楽天イーグルスで活躍した元プロ野球選手も在籍する「楽天イーグルスアカデミーコーチ」による野球レッスン動画の配信も予定されているなど、昨季以上におうちでも楽天イーグルスと強く関わることができる。

 株式会社楽天野球団マーケティング本部マーケティング部の一ノ瀬玲奈さんは、「わしほーだい」の大きな特徴について、「ファンの方々が自分で選択してサービスを受けられること」を挙げる。ファンは、月額単位でプランを購入できるため、欲しい時に必要なサービスを“選択”できる。球団側は月ごとにサービスを更新し、ファンは「お得だ!」と思った時期に購入する。そのため、内容もファンのニーズに応じてシーズン中にアップデートすることができるのだ。この“柔軟性”こそが「わしほーだい」の大きなメリットであり、従来のファンクラブとも異なる点である。

 おそらく、手軽なコースであった「2-STAR」や子ども向けの「KIDS」がなくなったことにより、ファンの間では少なからず動揺もあっただろう。しかし、この2つのコースは廃止されたのではない。多様化するニーズに応じて「進化」したのだ。「ぜひ多くの人に『わしほーだい』で気軽に長いスパンでファンでいてほしい」と、一ノ瀬さんは話す。

「わしほー」とは、楽天イーグルスが勝利した際の合言葉である。「わしほーだい」とは、また縁起のいいネーミングだ。来季はたくさんの「わしほー」とともに「わしほーだい」も進化を遂げたいところだ。

スタジアムでもおうちでも楽天イーグルスを。進化した会員コース

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