ホールド(HLD・Hold)【意外と知らない野球用語】
ホールド(HLD・Hold)
中継ぎ投手の勝利への貢献度を測る記録。投手の分業化により、抑え以外の救援投手を評価する指標として1986年にアメリカで考案された。
○前提条件
NPBでホールドが記録されるのは、以下の条件を満たす必要がある。
・先発投手ではなく、勝利、敗戦、セーブを記録していない
・最終回の3つ目のアウトを取った投手ではない
・1つ以上のアウトをとり、自身の失点でチームが同点に追いつかれたり、逆転されたりしていない
さらに、以下のいずれかを満たした投手にホールドが記録される。
○自チームがリードしている場合
・3点差以内で1イニング以上投げる
・イニング数に関係なく、2者連続で本塁打を浴びたら、同点か逆転になる場面で登板する
・点差に関わらず、3イニング以上を投げる
○同点の場合
・同点のまま、失点せずに降板する
・登板中に自チームが勝ち越した場合、リードを保ったまま降板する
勝敗に関係なく、条件を満たしたすべての選手に記録される。MLBでもほぼ同様の条件だが、同点の場合は記録されない。
中継ぎ投手のタイトルである「最優秀中継ぎ投手賞」は、2005年からホールドに救援勝利数を足した「ホールドポイント」の数で表彰される。
【関連用語】
・セットアッパー