プロ入り転機は高校時代のアンダースロー ロッテ最速148キロ右腕・横山の挑戦

将来は「重要な場面で任されるような投手に」

 同期のドラフト1位は佐々木朗希投手。同い年ということもあり、仲もいい。どうしても比較されてしまうが「横山は横山だと思ってもらえるくらい、いいピッチャーになりたいなと思います」と決意を口にする。中学時代は全国大会の決勝で奥川恭伸投手(ヤクルト)と投げあい、敗れた経験も。「完成度が凄く高いというか、変化球のキレだったり、打たれたりもしたので、走攻守揃った選手だなと思いました」と当時の印象を振り返る。

 世代を代表する投手たちから刺激を受けながらも、自らの道を邁進するつもり。目標とする選手は、チームメートの益田直也投手。「昨年(間近で)見てきた中で、凄いポジションをされているなと思う。変化球の精度、キレがとても凄いので、そこを見習ってきたい」と今キャンプでも貪欲に質問の機会をうかがう。

「まずは中継ぎで重要な場面を任されるようになってから、最終回を任されるようになっていきたい」。ロッテの1軍リリーフ陣は、東條、ハーマン、唐川、澤村、益田と層は厚い。まずは1軍キャンプでアピールし、今季こそ1軍デビューを――。その先の将来に、守護神の座を思い描いている。

○横山陸人(よこやま・りくと)2001年8月5日、東京都江戸川区出身。19歳。江戸川区立上一色中時代は軟式野球部で投手として活躍。3年生の夏の全国大会では決勝まで勝ち上がり、奥川恭伸(現・ヤクルト)と投げ合うも敗れ、準優勝。専大松戸高では1年時からベンチ入り。2年秋からエースとして活躍し、3年春には千葉県大会準優勝。2019年のドラフト会議でロッテから4位指名を受け入団。179センチ、76キロ。右投げ右打ち。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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