無観客キャンプで際立つ鷹・松田宣浩の偉大さ “元気印”の不変の存在感

声を出すソフトバンク・松田宣浩【写真:代表撮影】
声を出すソフトバンク・松田宣浩【写真:代表撮影】

三塁争いも意に介さず「打って、守って、走って、元気を出せば、負けるわけない」

 今年は小久保ヘッドが9年ぶりにチームに復帰した。松田にとってはプロ入り2年目から、三塁手としてその背中を見つめてきた偉大な存在だ。「小久保さんの背中を見て、やはり熱くやるというのは小久保さんの姿勢を見てきたからだと思う。それは継続していけたら」。受け継いだ三塁のポジションを今まで守ってきた松田も、小久保ヘッドの姿勢をしっかりと継承している。

 このキャンプでは三塁を本職とする増田珠内野手、リチャード内野手がA組に抜擢。栗原陵矢捕手も三塁に挑戦する。ただ、松田は「特に刺激はないですね。自分のやる事をやるだけ。自分の力、やってきた事を信じて、打って、守って、走って、元気を出せば、負けるわけないと思っています。三塁争いとか聞きますけど、本人は全く意識していません」と、意に介してもいない。

 キャンプのたびにその存在の大きさを再認識させられる松田宣浩という男。キャンプが無観客となる中で、その偉大さはより一層、際立つ。昨季は打率.228、13本塁打と確かに不振に終わった。ただ、数字以上に、やはりチームにとって欠かせない人間なのだ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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