楽天島内、今年で“コメント王”が見納め? 「いい歳なんでふざけず真面目に」
4年契約初年度の決意「今年ダメだったら…」
「今年は内田(靖人内野手=8年目・25歳)が頑張るらしいです」と“コメント王”禅譲をにおわせたが、果たしてどこまで本気なのか……。節分の豆まきに引っかけ、「払いたい“鬼”は去年多すぎた三振」と笑わせた。昨季も114試合に出場しリーグ8位の打率.281、8本塁打53打点9盗塁と安定感抜群の成績を残したが、自己最多の71三振を人知れず猛省しているのかもしれない。
過去9年のプロ生活は毎年のように、故障との戦いを強いられてきた。「今年はこれまで1回もやったことがなかったストレッチを取り入れた。打撃でも守備でも柔軟性を意識してやっていきたい」と明かしたのは、技術的なこともあるが、まずは故障による離脱を避けようという意思の表れだろう。
自主トレ期間中には「今年ダメなら複数年にしたからといわれるのでキャリアハイを目指したい」と語ったこともあり、今年にかける意気込みは並々ならぬものがある。
チームにとっても、2011年の東日本大震災発生から10年の特別なシーズンとなる。同年ドラフト6位入団で、震災発生当時は明大生だった島内だが、今年は8年ぶりに復帰した田中将大投手らに負けじと、主役の座を狙っている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)