鷹・栗原の三塁挑戦で広がる王者の可能性 捕手登録も昨季は外野「とにかく試合に」
午前中は三塁で投内連携&ノック、午後は外野で特守
ソフトバンクの栗原陵矢捕手が宮崎キャンプ第2クール2日目の6日、ユーティリティぶりを発揮した。午前中は投内連携と内野ノックで三塁の守備に入り、午後は外野手として特守に参加した。
午前中にメイン球場で行われた投内連携から松田宣浩とともに三塁のポジションにつき、そのまま内野ノックも受けた。松田から状況に応じた動き方の助言を受けながらプレー。本多雄一1軍内野守備走塁コーチからも「この場合はすぐに戻って」などと細かな指示が飛んだ。午後からは上林誠知とともに外野の特守に参加し、必死に打球に飛びついた。
練習後に取材に応じた栗原は、三塁の守備練習について「初めてで緊張もしましたし、難しく感じるところもありました。複雑な動きもあるし、投手と合わせるのも難しい」と素直な感想を口にした。
松田からはポジショニングなどについてアドバイスをもらったようで、目の前で見た“熱男”のプレーに「お手本だらけです」と語る。三塁のレギュラー獲りへの思いを問われると「まだまだそれを言えるレベルでもないし、立場でもない。まずはしっかり捕って1つのアウトを成立させることを意識したい」とした。
昨季主に守った外野も「守備範囲は狭いし、打球の追い方もまだまだ」。捕手、一塁、三塁、外野と複数のポジションに挑戦するのも「とにかく試合に出たいという思いが強いから、試合に出ることだけを考えてやっていきたい」と見据える。昨季の日本シリーズで打棒を発揮したMVPにユーティリティ性が増せば、チームとしても選択肢が増える。
外野特守前のフリー打撃では、二保旭と対戦。「まずは(投手の)スピードに慣れることが一番ですね。自分のタイミングで振った時にどういう打球がいくのかも確かめたかったんですが、まだまだ自分が思っている感じと打撃フォームが一致していないと思います」と客観視する。
対戦後は二保から「どうだった?」と尋ねられ「打者目線で気づいたことは話をさせてもらいました」と栗原。目標である開幕スタメンを勝ち取るために「とにかくアピールすること」とキャンプでのマルチな挑戦が続いていきそうだ。
(Full-Count編集部)