大谷、鈴木誠らと同じ「1994年世代」 ロッテ松田が3年目にかける思い

同級生の広島・鈴木誠也は常に意識する存在

 松田は大谷翔平投手、藤浪晋太郎投手らと同じ「1994年世代」。特に鈴木誠也外野手は、国学院久我山高時代に東京都選抜として一緒に米国遠征を経験したこともあり、常に意識してきた存在だった。

 プロを志したのは大学時代。2つ上の先輩である島袋洋奨、福田将儀がドラフト指名を受けるのを目の前で見ていた時だった。「(2人は)東都でもかなり高いレベルでプレーされていた。そこでプロに行きたいと思いました」と明かした。

 ところが、大学4年時のドラフトでは指名漏れ。「正直めちゃめちゃ悔しかったですし、社会人2年間で頑張ろうという気持ちになりました」と当時の心境を振り返った。

 指名漏れを糧に、社会人からプロに入ろうと決意。自分に何が足りなかったのか自問自答し、レベルアップを重ねてきた。一発勝負の都市対抗で勝ち抜くために1球に対する執着心を磨き、プロの世界へと足を踏み入れた。

 今年の1軍キャンプでは藤岡裕大、茶谷健太、福田光輝、ルーキーの小川龍成らとともに、遊撃をメインに内野のポジションを争う。

「正直ショートで勝負したいですけど、出られるならどこでもいいです。守備もレベルアップすべきだと思いますけど、自分はバッティングの面で使ってもらえるように」と力を込める。期待の大型内野手が1軍でアーチをかけるため、持ち前の長打力をアピールしていく。

○松田進(まつだ・しん)1994年8月29日、神奈川県川崎市出身。26歳。国学院久我山高では2年春に選抜に出場するも九州学院の前に初戦敗退。中大では3年春のリーグ戦で3本塁打を放つなど、大学4年間でベストナイン2度獲得。4年時は主将も務めた。HONDAを経て、2018年ドラフト会議でロッテから7位指名を受け入団。188センチ、93キロ。右投げ右打ち。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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