NPB最強助っ人ローズ氏の27年前の開幕3連発が再脚光 カブス最高の開幕戦に選出

カブスや近鉄などで活躍したタフィ・ローズ氏【写真:Getty Images】
カブスや近鉄などで活躍したタフィ・ローズ氏【写真:Getty Images】

1994年、メッツのレジェンド右腕グッデンから3打席連続本塁打を放つ

 NPBで外国人最多となる通算464本塁打を放ったタフィ・ローズ氏はメジャーでも鮮烈なインパクトを残している。カブス時代の1994年開幕戦で、メッツのドワイト・グッデン投手から3打席連続本塁打を放ってファンの度肝を抜いた。MLB公式サイトはローズ氏が3発を放った一戦をカブス最高の開幕戦の1つに選出している。

 ローズ氏は1990年にアストロズでメジャーデビュー。93年途中にカブスに移籍し、翌94年の開幕を迎えた。それまで通算5本塁打のローズは本拠地での一戦に「1番・中堅」で出場し、1回の第1打席から3打席連続アーチ。1985年にサイ・ヤング賞を獲得したグッデンから放った3連発に地元ファンは熱狂した。

 試合は8-12で敗れたが ローズが3本目をスタンドに放り込んだ後、熱狂的なファンはスタンドから帽子(ハット)を投げ込み、試合が10分間中断したという。ローズ氏は当時「多くの帽子(ハット)を見た時、何が起きているのか分からなかった。誰かが僕に『あれはハットトリック』だよと教えてくれた。素晴らしかったね。凄くよかった」とシカゴ・トリビューン紙に語っていた。

 メッツの当時の監督ダラス・グリーン氏に「我々は彼をレジェンドにしてしまった」と言わしめたローズ氏だったが、この活躍でメジャーに定着とはいかなかった。この年は95試合出場にとどまり、翌95年途中にレッドソックスへ。そして、96年には新天地を日本に求めて近鉄に入団した。

 NPBでの活躍は目覚ましかった。2001年に55本塁打を放つなど、4度本塁打王に。巨人、オリックスの計3球団で通算464本塁打をマークしたNPB史に名を残す“最強助っ人”は、メジャーでは通算13本塁打に終わったものの27年前の伝説は今でも語り継がれている。

【動画】ローズ氏が3打席連本塁打を放った映像

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