楽天ドラ1早川の“愛され力” 涌井は「タカピー」と呼び、岸は伝家の宝刀伝授

岸からは伝家の宝刀・カーブを伝授され「感覚が良くなりました」

 36歳の岸孝之投手からは“伝家の宝刀”カーブの投げ方を伝授された。早川は最速155キロの速球の他、カーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、2種類のチェンジアップを操るが、その中でカーブとスライダーはこれまで比較的自信のない球種だった。

「岸さんにカーブの投げ方を教わって、感覚が良くなりました。普通カーブを投げる時には、手首を曲げがちですが、岸さんから『俺はどちらかというと、真っすぐのイメージで投げている』とアドバイスをもらい、真っすぐを投げるイメージをちょっと加えたら、うまく抜けるようになりました」と目を輝かせる。

「先輩の方々からアドバイスをいただいて、日々成長できている。先輩方の存在は、自分の成長に欠かせないと感じています」と殊勝に話した。

 一方、「自分の性格はマイペースで自己チュー」と分析する早川だが、アニメ「ライオン・キング」の大ファンで、「自分の人生も(主人公の)シンバと重なるところがある」と大真面目に語るなどユニークな一面がある。イジられ愛されるゆえんではないだろうか。

 20日の日本ハムとの練習試合(金武)で、先発の田中将の後を受け実戦初登板する予定。「バリバリのメジャーリーガーの後に、プロに入ったばかりの赤ちゃんみたいなやつが投げると、ギャップがすごくて打たれるんじゃないかという不安はあります」と笑わせる。環境に慣れ、先輩にイジられているうちに、表情がだいぶ柔らかくなったようだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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