大谷翔平、二刀流復活へ“リミット”なし エ軍監督「普通の考えから切り離していく」

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

マドン監督「先発登板で何球、週1度の登板…そういった考えから私は切り離していく」

 エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、メジャー4年目のキャンプインを迎える。ジョー・マドン監督は投手、捕手のバッテリー組の集合日となった16日(同17日)に報道陣のオンライン取材に応じ、二刀流への変わらぬ信頼を寄せた。「チャンスさえ与えれば、ショウヘイ・オオタニは世代の中でも最高レベルの選手になり得る。彼と話をして、プレーを見て、コミュニケーションを取っていこうと思う。既にそのやり方(二刀流)で日本で成功していたんだ。とにかく見守っていく」と期待した。

 大谷は昨季序盤に右前腕を故障。投手ではわずか2登板にとどまり、打撃でも打率1割台と本調子に程遠かった。シーズンオフは投手としてリハビリを進めていた。リハビリ映像を見たという指揮官は、「投球フォームはとても良い感じだった。今とても自信があるように見える。彼にはフルシーズンでプレーする必要がある。多くの制限をかけられずに、プレーしてもらいたい」と期待。指揮官としてはリミットをかけるつもりはない。

「先発登板で何球投げるとか、週1度しか登板しないとか、特定の日にしか指名打者としてプレーしないとか。そういった考えから私は切り離していく。投手としてまず準備する必要がある。その方が難しいからだ。それから次が打者。投手として、まず予定を組んで、そこに打者としての予定を盛り込む。それが一番の方法だと思っている」

 課題だった投手陣はFAで通算83勝左腕キンタナを獲得。4度の2桁勝利を上げているカッブをトレード補強した。「オフの強化に満足している。キンタナもコッブも今状態がすごく良い感じ。彼らはクラブハウスでも素晴らしい。ショウヘイの素晴らしさをこの目で見るのが待ちきれない」とマドン監督。指揮官の大きな期待を受け、2021年のスタートを切る。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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