「澤村ならここで成功する」 Rソックス編成トップが語る日本人右腕獲得のワケ

レッドソックスへ移籍が決まった澤村拓一【写真:荒川祐史】
レッドソックスへ移籍が決まった澤村拓一【写真:荒川祐史】

ブルーム編成本部長「サワムラの考え方ならここで成功するチャンスが多く生まれる」

 レッドソックスは16日(日本時間17日)、ロッテから海外フリーエージェント(FA)権を行使した澤村拓一投手と2年契約を結んだと発表した。3年目は双方に選択権が付く。米メディアによると、2年総額300万ドル(約3億2000万円)。ハイム・ブルーム編成本部長は、日本人右腕のどこを評価したのか。地元紙「ボストン・ヘラルド」が編成トップの声を伝えている。

 澤村は昨季、巨人で防御率6.08と苦しんだが、9月のロッテ移籍後に復活した。救援で22試合登板して防御率1.71と活躍し、チーム13年ぶりの2位とクライマックスシリーズ(CS)進出に貢献した。新天地で躍動した姿にレッドソックスの編成トップは心を奪われたようだ。

「サワムラの投球を気に入っている。あのパワーで押す投球なら、メジャーでも右左に関わらず対抗できるはずだ。彼のことを知るにつれて、そして(ロッテ時代に)どういう改善をしたのかを知ることで、サワムラの考え方ならここで成功するチャンスが多く生まれると我々は感じた」

 ア・リーグ東地区最下位に沈み、チーム防御率5.58はリーグ14位(メジャー28位)と低迷した。救援陣ではヤンキースからトレード獲得した通算463登板のオッタビーノ、昨季9セーブのバーンズらがいる。ブルーム編成本部長は澤村について、「チームにとって大事なアウトを取れる長所がある」と期待している。守護神抜擢の可能性もありそうだ。

 ボストン・ヘラルド紙は「日本で9年間、堂々たる活躍を見せた」と澤村を紹介。起用法については「(試合の結果を左右する)重要な局面で登板する可能性がある」と伝えた。地元メディア「マスライブ」も「試合終盤に登場する投手としてタグが付いているようだ」と勝利の方程式入りを期待している。

【写真】レッドソックスの帽子とユニホームを着た澤村拓一

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