中日・京田は「上手いから端折っちゃう」 “名手”荒木コーチと築くGG賞の土台
課題は打撃も…土台は守備、根尾との対決構図に「僕が打たないんでね」
課題の打撃に目が行きがちな今キャンプ。確かに、立浪和義臨時打撃コーチとバットを振る時間も多いが、荒木コーチと向き合う時間も大切にする。ルーキーイヤーの2017年から遊撃のレギュラーを務められている土台は、間違いなく守備にある。
年々と成長の手応えを感じ、球界でも指折りの存在と呼ばれるまでに。名手に贈られる「ゴールデングラブ賞」は2年連続で巨人・坂本勇人の後塵を拝したが、京田優位を示すデータ指標もある。自身は「絶対にゴールデングラブ賞を獲りたいとはあまり思わなくなってきましたかね」と言うが、“3度目の正直”に向けた土台は着々と築きつつある。
周囲では、遊撃での勝負を宣言した根尾昂との“対決”の構図ができている。4年間レギュラーを担ってきた自負は表に出さず「僕が打たないんでね」と頭をかく。ただ、思った以上に「vs.根尾」の意識はない。「どれだけ上手くなれるか」「ピッチャーに信頼されるか」が脳内を占めている。
「今までで1番ってくらいノックを受けているかもしれませんね」。充実の日々は、表情を見れば分かる。本格的に実戦に入っていくのは、20日の第5クールから。もう一段階高みに達した姿を、遊撃で見せていきたい。