「9球種のキレをどうやって…」 同僚右腕も興味津々、ダルビッシュの凄みとは
マスグローブ「シーズンが進んで行くと切れを失っていく球も」
パイレーツからトレードでパドレスに移籍したジョー・マスグローブ投手が20日(日本時間21日)、ダルビッシュ有投手と同僚になれた喜びを語った。練習後のオンライン取材に応じ「これまで対戦相手としてお互いの投球を見てきたが、同じクラブハウスで話ができるのは嬉しい」と声を弾ませた。
マスグローブはダルビッシュと同様に今オフのトレードでパドレスに移った。アストロズ時代の2017年はワールド・シリーズで、その後はカブスと同地区のパイレーツでダルビッシュの投球を観察してきたが、同僚となって最も聞きたかったことが「持ち球の質をどう維持し続けるか」だった。
「彼ほどじゃないけど僕も持ち球は多いほうで、6球種を投げる。だけど、シーズンが進んで行くと切れを失っていく球もあって。だから彼がどうやって9球種もの球の切れを毎試合毎試合ずっと維持していけるのか、そこを知りたかったんだ」
パドレスの先発ローテ4番手が見込まれる28歳のマスグローブは、キャンプ初日にキャッチボールを行ったダルビッシュが「投げている球がすごすぎ。頑張らなきゃなと思う」と舌を巻いた相手。サンディエゴ近郊のエル・カホンの出身で親族や友人が本拠地でのデビューを心待ちにしているという。
一方、34歳のベテラン、ダルビッシュは、球団アドバイザーを務める野茂英雄氏と久しぶりに再会し、念願だった直伝のフォークに新たな助言を受けたことを自身のツイッターで報告している。
パドレスの投手陣には伝え合うポジティブな空気が流れだした。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)