「自分には分からない重みがある」 “34”を背負うヤクルト田口の使命感
同じ広島市出身の高津監督を「男にしたい」
巨人から交換トレードでヤクルトに加入した田口麗斗投手が3日、オンラインで入団会見を行った。通算36勝を挙げている25歳は「ジャイアンツの連覇を阻止したい」と早速、打倒・古巣に意欲を示した。そして「高津監督を男にしたいと思いました」とも語った。
同じ広島市出身。高津臣吾監督は広島工から亜大を経て1990年ドラフト3位でヤクルトに。日本で286セーブ、メジャーで27セーブを挙げたレジェンドだ。そんな指揮官に田口は憧憬の思いを寄せる。広島新庄高から2013年ドラフト3位で巨人に入団した左腕は「同じ広島出身。縁を感じる出会いができました。高津監督を男にしたいと思いました」と語る。
背番号は「34」。国鉄在籍時(1950~64年)に353の白星を積み重ねた通算400勝左腕・金田正一氏が背負っていた。「なかなか簡単な番号ではない。自分に分からない重みがありますが、伝統を受け継いでいい番号にしていきたい」と期待の高さを感じている。
宮崎キャンプでは右太腿裏の張りで離脱したが、「もう完治しました。全力で走って投げられる。身体は大丈夫です」ときっぱり。この日のヤクルトでの初練習では41歳左腕石川雅規投手の計らいで、大黒柱の小川泰弘投手とキャッチボールを行ったという。
「石川さんにきっかけをいただいて小川さんに色んなことを教えてもらった。住む環境も大きく変わらないし、野球に集中していけると思います」。2年連続最下位に沈むヤクルトの“救世主”となれるか。同郷の指揮官を男にするために、背番号34に恥じないように、左腕を振る覚悟だ。
(Full-Count編集部)