ロッテ投手陣は「かなりの出来」 井口監督が期待、ドラ4河村は“パ・リーグ向き”

ロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
ロッテ・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

順調に階段を上る佐々木朗希「投手に必要なセンスは全て持っている」

 キャンプで一番アピールしたのは、山口でしょう。昨秋のフェニックス・リーグから一塁守備に取り組んで、キャンプでは森脇コーチのノックを受けた。一塁でも非常に安定感がありますし、高校時代は投手だったと思えないくらい、いろいろなものを持っていると思います。藤原と一緒で、4番を打てて楽しいと思える選手。そういう選手は非常に伸びしろがあるし、メンタル的にも強いと感じています。

 皆さんが気になっている佐々木朗希は、しっかり順調にステップを踏めていると思います。去年は体作りに重点を置いて試合で投げていないので、マリンでのオープン戦で登板予定ですが、我々が楽しみにしている以上に、彼自身の投げたい気持ちが強いでしょう。試合に投げられず焦る気持ちもありながら、自分で押さえながらここまで来ていますから。

 朗希といえば、速球が注目されがちですが、僕は変化球の方が魅力だと思います。スライダー、フォークは本当に精度がいい。彼も球速はそこまで求めるところではないのかなと思います。時速170キロの声もありますが、僕は必要ないと思っています。真っ直ぐが速いだけでは打者は抑えられない。そこに対して変化球を非常に器用に操るので、制球で苦しむタイプではありません。

 投げるだけではなく、その後のフィールディングだったり、走者を置いてからのクイックだったり、投手に必要なセンスは全て持っている。ローテーションに入る日が本当に楽しみです。

 チームとしては優勝を目指す中で、開幕までのオープン戦は1点を取り切って、守り切る野球をしていかないといけない。パ・リーグはどのチームも投手がいいので、なかなか1点が取れない。そこで泥臭く1点を取る野球に、しっかりアプローチしていきたいと思います。

 1点に対する意識は、選手の間でかなり高まってきたと思います。自分が犠牲になって走者を進めた時には、ベンチも非常に盛り上げる。ただ、まだまだ点を取れるところで取り切れていないのが現状。打者がどうアプローチしていくか。これから投手がどんどん調子を上げるなか、打者も磨いていかないといけないですよね。

 去年はコロナで開幕がずれ込みましたが、今年はお客さんを迎えて予定通り開幕を迎えられそうです。もちろん我々も嬉しいし、ファンも待ち望んでくれていると思います。開幕ダッシュができるように、残り3週間でいい準備をしていきますので、楽しみにしていて下さい。

【動画】井口監督も期待、ドラ4河村が192センチから投げ下ろす実戦映像

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