藤原、安田に続く新たなブレーク候補…ロッテ・山口航輝が期待されるチーム事情

藤原とは奇しくもOPSがまったく同じ数値

 オープン戦の初戦となった3月2日のオリックス戦では適時打を含む2本の二塁打を放ち、続く3日の同カードでも二塁打を記録。開幕ローテーション候補の1投手を相手にしても物怖じすることはない。オープン戦序盤では、4番という看板に負けない奮闘を見せている。

 山口は登録上では外野手だが、今季の練習試合やオープン戦では一塁手として起用されている。昨季は菅野剛士外野手と岡大海外野手が外野と一塁を兼任しながら出場機会を確保したが、山口も同様に、プレーの幅を広げていけるかにも注目だ。

 2019年に2軍で4番を務め、2020年は1軍でも4番として出場を続けた安田に続く存在として期待されている山口。とはいえ、2019年に2軍で本塁打王と打点王の2冠に輝いた安田に比べれば、2020年の山口の2軍成績は、やや不足している部分があったのも事実だ。

 ただ、終盤に昇格して1軍の舞台でもインパクトを残した藤原が、昨季の2軍で残した成績と比較すると、また違った見方ができる。山口と藤原の2020年の2軍成績は、それぞれ下記の通りだ。

山口と藤原の2020年の2軍成績【表:PLM】
山口と藤原の2020年の2軍成績【表:PLM】

 出塁率や本塁打のペースは藤原の方が上だったものの、打率や打点は山口が上回っている。また、OPSは奇しくも全く同じ水準だ。昨季の藤原は1軍での26試合で3本塁打を放ち、打率.260、OPS.707と、打撃面で一定以上の存在感を放った。2軍での成績を鑑みるに、山口にも同様に、一軍で活躍ができるだけのポテンシャルはありそうだ。

首脳陣の期待に応え、一気に一軍定着とブレイクを果たせるか

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY