元日ハムのバース、日本への思いを語る「言葉の問題がなければ多分住んでいた」
今季マーリンズとキャリア初の複数年契約を結んだ
2016年に日本ハムに在籍して日本一に貢献した右腕アンソニー・バース投手は今季、マーリンズと2年総額500万ドル(約5億4200万円)で契約を結んだ。2014年から毎年違うチームでプレーしてきた33歳にとって今回がキャリア初の複数年契約。MLB公式サイトのインタビューで右腕は自身のキャリアを振り返り、その中で日本で過ごした1年間についても思いを寄せた。
2011年にパドレスでメジャーデビューしたバースは、14年から1年ごとにアストロズ→レンジャーズ→日本ハム→レンジャーズ→カブス→マリナーズ→ブルージェイズと渡り歩いてきた。そして今回マーリンズと2年プラス球団オプションの複数年契約を結んだ。
MLB公式サイトによる電話インタビューでバースは「(これまで在籍した球団数は)忘れたよ。みんな僕に聞いてくるんだけど、これが何チーム目になるか、本当に知らなかった。多くのチームにいたからね」と答え、日本での生活にも触れている。これまで在籍した球団で、フィールドの内外で最も影響を受けたのは日本だったという。
「人々との交流を楽しんだよ。現地の人たちはすごくフレンドリーだった。すごく安全でね」。日本ハムでは37試合登板(14先発)、8勝8敗6ホールド、防御率3.65をマーク。日本のプロ野球では先発ローテに組み込まれれば上りの日があり、登板しない日は早めに球場を離れることも可能なため、夫人のシドニーさんとより多くの時間を過ごすことができたとも語っている。
時差の影響で米国の家族と連絡を取るのに苦労したり、スーパーマーケットで品物の意味を知るため翻訳サイトを使い3時間を要したり。日本での生活に困難もあったものの「2人とも本当に楽しい時間を過ごしたから、言葉の問題がなければ、この国(日本)に多分住んでいたよ」とバースは述べている。
日本での経験に影響されて、バースはオフにデートナイトを設けようとしているようだ。シドニーさんはメールで「夫はアドベンチャーに満ちた本当に美しい人生を家族にもたらしてくれました。マイアミに来るチャンスがあった時とても興奮しました! フィールド内外で私たちに完璧にフィットすると感じたのです」と答えたという。マイアミが安住の地となるか。バースの今季の投球が注目される。
(Full-Count編集部)