修学旅行が相次ぎ中止…埼玉の高校野球部が発案した“思い出プロジェクト”とは

修学旅行が中止になった2年生が前を向き、企画に熱心

「高校生思い出プロジェクト」は期限は決めず、参加校、生徒からの作品を募っていく。主将の塩原さんは「時間が経ってからやるのは簡単なこと。すぐに行動することが大事と監督から教わっているので、動きました」と力を込める。もちろん、一番は野球を思う存分やりたいというのが本音だ。でも、野球をすることだけが部活動じゃない。きっと、この行動力は生徒たちの未来を明るく照らすだろう。

 ウェブサイトを作ることがメインの関野さんは「コロナで苦しんでるのは自分たちばかりではないですし、こうして輪を全国に広げようとしているので全然、寂しくないです。日本だけでなく、世界に発信をしていきたい」と目を輝かせる。

 同じ役割の金澤さんは控えめな性格と自認する。それでも「この活動を通じて、行動力のない自分を改善したいと思いました。練習試合を組むなどに発展したり、野球につながっていくこともあるのではないかと思っています」と変わろうとする自分がいることに気がつきはじめた。限りある高校生活という時間の中で、一人一人が行動に自覚を持ち、前に進んでいる。

 今は学校全体で広がりを見せているという。PR用の映像には野球部員以外が出演してくれたり、動画編集も手を挙げてくれる生徒もいた。伊東監督は「修学旅行が中止になった高校2年生がこの企画を制作することを楽しんでくれている様子が見られたのが嬉しかったですね。全世界に笑顔が届くように、これからも背中を押していきたいです」と優しく微笑んだ。

 行動すればきっと一生、忘れることのできない景色に出会うことができるだろう。

◇開智未来高校 高校生思い出プロジェクト ホームページ
https://sites.google.com/kaichimirai.ed.jp/zenkokusgrk/

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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