DeNA編成トップが語る元巨人・宮國を獲得したワケ 外国人不在も「事情は違う」
三原代表「先発で調整してもらって1軍を目指してもらいたい」
DeNAは15日、巨人から戦力外となっていた宮國椋丞投手と育成選手契約を結ぶことで合意したと発表した。背番号は「106」。横浜市内の球団事務所で入団会見を行い、「ここから這い上がる気持ち。チームの勝利に貢献できるように支配下登録を目指していきたい。(巨人が)リーグ優勝、連覇していますので、僕の中でも打倒・ジャイアンツでやっていきたい」と意気込みを語った。
三原一晃球団代表は球団スカウトが昨年末から宮國をチェック、3月の“入団テスト”を経ての獲得と説明した。
「自由契約になった時からうちのスタッフがずっと注目していた。年末からずっと見させてもらっていました。今年に入ってから『調子が上がっていたようだ』という情報を得まして。うちの施設に来てもらって、スカウト、関係者で見させてもらって獲得に至りました」
昨季先発ローテを守った井納翔一が巨人へFA移籍。エース今永昇太、東克樹は故障明けのシーズンで、ピープルズ、ロメロら外国人選手の来日も遅れている。それでも、三原代表は「苦しい状況ではありますけど、外国人の状況があったから宮國さんをとったワケではない。チーム事情とは違う」と強調した。
「球団施設で見させてもらった人の評価は『いけるだろう』と。メディカルチェックも受けてもらったが、問題なさそうだと。今後、打者に向かって投げていくというところでの獲得になりました」
巨人では2013年に開幕投手を務めるなど通算205試合登板。先発、中継ぎと実績豊富だ。ポジションについては「1軍の近いところで話をさせていただきましたが、現状では先発で調整してもらって1軍を目指してもらいたいと考えています」と期待した。戦力外通告から4か月。育成契約となったが、沖縄出身の28歳右腕への期待は大きい。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)