澤村の“代役”候補は超マイペースな192cm右腕…開幕1軍は「幸せな家庭」への第一歩

ロッテのドラフト4位ルーキー・河村説人【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】
ロッテのドラフト4位ルーキー・河村説人【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

入団会見でも目立った、マイペースな性格

 マウンドではあまり表情を変えることのない河村。マイペースな性格で「昔からずっとこんな感じです……」とインタビュー中の口調も終始おっとりとしていた。

 12月の新入団選手発表会では「叶えたい夢」を問われ、各選手が「160キロを投げたい」「最多勝を取りたい」などと意気込む中、「幸せな家庭を築くこと」と一味違った回答で笑いを誘った。「もちろん野球の目標はたくさんあるんですけど、人生のゴールは幸せな家庭を築くことだと思っているので……」。本人からすれば質問に忠実に答えただけとのことだ。

 マウンドでもマイペースを貫き、淡々と自分のボール投げ込む。チームでは澤村拓一投手が抜けた穴を埋める活躍が期待されている。「まずは開幕までしっかり残りたい。この1軍のいい緊張感のなかで1年間やりたいなという気持ちはあります」。オープン戦も残り3試合。開幕1軍へ最後のアピールとなる。「幸せな家庭を築く」という夢を叶えるため、河村は腕を振り続ける。

〇河村説人(かわむら・ときと)1997年6月18日、北海道勇払郡むかわ町出身。23歳。小学3年時に野球を始め、白樺学園高では3年時に夏の甲子園に出場。初戦で下関商に敗れた。その後は亜大に進学するも、1年夏に中退。翌年、星槎道都大に入学し、4年秋にはリーグ優勝に貢献し、最高殊勲選手賞を受賞。2020年のドラフト会議でロッテから4位指名を受け入団。192センチ、87キロ。右投げ右打ち。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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