大谷翔平、打率6割到達で“変則打撃5冠王” 安打数リーグ1位で隠れ首位打者に
打率.600、長打率1.200、OPS1.809、12安打、10得点
エンゼルスの大谷翔平投手は17日(日本時間18日)、アリゾナ州ピオリアで行われたマリナーズとのオープン戦で「1番・指名打者」で3試合連続で先発出場。2回の第2打席で左前打を放ち、8試合連続安打をマークした。足でも三盗を決め、オープン戦初盗塁をマーク。4回に代打を送られて途中交代し、1打数1安打2得点1四球だった。マリナーズで会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏がマ軍ベンチに入った試合で、大谷が1番打者としても結果を出した。
憧れのイチロー氏の前で、技ありの一打を見せた。2回無死。大谷は右腕フレクセンの低めに沈む変化球に反応した。シフトでガラ空きの三塁側へ打ち返す8試合連続安打。ついに打率6割に到達した。同1死一、二塁では三盗を決めてアデルの三ゴロの間に生還。グラウンドを縦横無尽に駆け回った。
この日の活躍でオープン戦成績が恐ろしくなってきた。ア・リーグトップの12安打(メジャー5位タイ)を放ち、10得点はレッドソックス・ダルベックに並んでメジャートップタイ。規定打席こそ届いていないものの、20打席以上での打率.600は大谷だけだ。4本塁打はリーグ3位タイ、7打点はリーグ12位タイだが、20打席以上の選手で長打率1.200、OPS1.809はメジャートップ。“変則5冠王”としてオープン戦の打席成績を席巻している。
1番スタメンは昨年9月2日(同3日)のパドレス戦以来196日ぶりだった。初回の四球出塁後は全力疾走でマリナーズ左翼手のファンブルを誘い、一気に三塁へ。続くウォルシュの右前適時打で先制ホームを踏んだ。この日の試合前、マドン監督は試合序盤で打席数を積ませるための1番起用としたが……。超攻撃型の1番・大谷も期待したくなる仕事ぶりとなっている。
(Full-Count編集部)