変化が不自然? 打者を錯覚させた“急速落下”スライダーが「エグイ」

サウスカロライナ大のトーマス・ファー(画像はスクリーンショット)
サウスカロライナ大のトーマス・ファー(画像はスクリーンショット)

打者の胸元の高さから急降下→ホームベース手前でバウンドする異次元のキレ…

 空振りした打者は悪くない? 米大学野球で19日(日本時間20日)に行われた強豪バンダービルト大戦に先発登板したサウスカロライナ大のトーマス・ファー投手。試合には敗れたものの6回4安打3失点9奪三振と好投し、ファーが披露した異次元の変化球が話題を呼んだ。

 バンダービルト大の5番・トーマスとの対戦で、中腰で構える捕手に向かってファーがスライダーを投げた場面だった。トーマスの胸元付近の高さの軌道でミットに向かっていくと、途中で急降下。ホームベース遥か手前でバウンドしたがトーマスはこれに手を出しバットは空を切った。

 この場面を「ピッチング・ニンジャ」の愛称で投球分析を行うロブ・フリードマン氏が映像で公開。ファンからは「彼はどんな球を振っているんだ?」として、打てるはずもないボールに手を出したトーマスに苦言を呈すコメントが多く見られた。しかし、フリードマン氏も「エグいスライダーで9つ目の三振」と言うように、ファーの一投が単純にキレが良すぎたため、空振りを誘い込まれた打者目線の景色が全く異なるものであったことも想像に難くない。

 完全なボール球を空振りさせる点では、NPBではソフトバンク・千賀滉大投手の「お化けフォーク」と共通するものがあるファーのスライダー。打者に同情するほどの破壊力だったといっても大袈裟ではないだろう。

【動画】打者も錯覚する“キレ過ぎ”スライダー

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