阪神ドラ1佐藤輝は「最低20発打つ」…でもV厳しい? プロ21年の元捕手がセ順位予想

広島はルーキー3投手がハマれば「2強に近づく可能性」

 広島は守護神として期待していたヘロニモ・フランスア投手が右膝を手術し、長期離脱を見込まれるのが痛い。ドラフト1位ルーキーの栗林良吏投手が当面抑えを任される。野口氏は「栗林、ドラフト2位の森浦(大輔)、3位の大道(温貴)の新人3人で抑えとセットアッパーを占める可能性もある。不安が大きい半面、これがハマれば2強に近づく可能性も出てくる」と言う。ルーキーが鍵を握ることになりそうだ。

 中日は昨季、沢村賞を獲得した大野雄大投手の活躍と、祖父江大輔、福敬登、ライデル・マルティネスの3投手による勝利の方程式の安定感で、8年ぶりにAクラス(3位)を勝ち取った。しかし、今季はR・マルティネスが調整遅れで開幕に間に合わず、他の救援陣にも「勤続疲労が心配される」と野口氏。打線は「ヒットを打って塁上を賑わせても、得点につながらない。その傾向の改善が上位進出の条件」と語る。

 DeNAはコロナ禍で外国人選手に来日のメドが立っていないのが痛恨。本来打線の中軸を担うネフタリ・ソト内野手、タイラー・オースティン外野手はもちろん、昨季リーグ2位の56試合に登板した最速160キロ左腕のエドウィン・エスコバー投手の不在が痛いと見る。昨年大不振のシーズンを送った山崎康晃投手はなんとか開幕1軍入りを果たすが、「現状で安心して出せるリリーフは抑えの三嶋(一輝)だけ」では心もとない。

 ヤクルトは「計算できる先発投手は、1人いるかどうかというところ。開幕投手の小川(泰弘)も現状は好不調の波が激しい」とあって、最下位予想もやむをえない。打線も山田哲人内野手が「下半身のコンディション不良」でオープン戦最終戦を欠場するなど不安を抱える。野口氏は「哲人が打たないと、村上(宗隆)が打線で孤立してしまう」と古巣を憂う。

 コロナ禍で計算が立たない分、外国人選手がいつ戦列に加わり、どれだけ活躍するかで、勢力図が大きく変わる可能性もはらんでいる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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