イチロー氏ら「ドラ4」の高卒外野手は“出世コース”? 飛躍が期待される西武の22歳

西川遥輝、中田翔、T-岡田の成績【表:PLM】
西川遥輝、中田翔、T-岡田の成績【表:PLM】

日本ハム中田&西川も高卒4年目のシーズンに飛躍を遂げていた

 ここからは高卒外野手のブレーク例として西武以外の球団に在籍する現役選手について紹介。日本ハムの西川遥輝外野手はプロ入り3年目の2013年までは内野手としての出場も多かったが、2014年7月以降は外野手としての出場数が大きく増加。同年には自身初の規定打席に到達するとともに盗塁王のタイトルも獲得し、レギュラーの座に定着した。その後も2017年と2018年に2年連続で盗塁王に輝くなどして現在に至る。

 また、現在は一塁手として活躍する日本ハムの中田翔内野手も2014年までは外野手としての出場が主だった。2010年途中から1軍に定着し、2011年には年間を通じてレギュラーとして出場。統一球導入の影響で球界全体の本塁打数が大きく減少する中、リーグ3位タイとなる18本塁打を記録した。翌2012年にはリーグ2位タイとなる24本塁打を記録し、4番としてチームのリーグ優勝にも貢献している。

 オリックスのT-岡田外野手は履正社高校で長距離砲として活躍して「浪速のゴジラ」の異名を取り、2005年の高校生ドラフト1位でオリックスに入団。そこから3年間は1軍での出場機会がほぼなかったが、2009年終盤に低打率ながら7本塁打を放ってパワーの片鱗を見せた。登録名を本名から現在の「T-岡田」に変更した2010年にはその打棒にさらに磨きがかかり、22歳にして自身初の本塁打王を獲得するほどの大ブレークを果たした。

 続けて、2000年代以前に活躍した高卒選手について見ていこう。なお、2005年にベストナインの外野手部門を受賞した宮地克彦氏(当時ソフトバンク)は投手としてプロ入りしていたため今回は対象外とした。まずは、プロ入りから比較的早い段階で台頭を見せた例として大村直之氏とイチロー氏を紹介したい。

 大村氏は育英高校から1993年のドラフト3位で近鉄に入団すると、高卒2年目となる1995年には早くも1軍で110試合に出場した。1996年からの2年間は出場試合数が2桁にとどまったものの、1998年には自身初の規定打席に到達して打率.310、23盗塁という好成績を記録。翌年以降もシュアなバッティングを活かして活躍し、近鉄・福岡ソフトバンク・オリックスの3球団において、10年以上にわたって主力打者として多くの安打を重ねていった。

「ドラ4」でオリックス入団のイチロー氏は3年目にシーズン200安打達成

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