「基本は既読、スルーです」 初の開幕1軍掴んだ巨人松原を支えた“父”のLINE

巨人・松原聖弥【写真提供:読売巨人軍】
巨人・松原聖弥【写真提供:読売巨人軍】

野球をやったことのない父親から送られてくるメッセージ

 宿舎や自宅に帰れば、映像で自分の打撃をチェックするのが当然の日課になっていた。打てない日は悔しさを噛みしめながら、腰が引けていた、勝負できていない、などと分析した。そして、必ず、映像をチェックする前にLINEの通知が鳴っている。父・秀樹さんからのメッセージだという。

「父親は、僕の出た試合を絶対、録画して見ていますね。それを見て、必ず指導してくるんです。『なぜ、この球を振るんだ?』というようなことも言ってくるんです。いっつも僕は思うんです。野球やったことないから、わからんやろって(笑)。毎試合、毎打席送ってくるんですよ。怖いでしょ?(笑)」

 松原は笑いながら、そう言ったが、父・秀樹さんはITベンチャー企業の社長という肩書で、巷では有名だった『松原3兄弟』を育てた。3兄弟は野球経験が豊富。兄はお笑いコンビ「ロングアイランド」の侑潔(ゆい)さん。弟はラーメン店勤務の涼雄(りょうた)さん。今は全員“個人事業主”として活躍している。

 ありがたい父からのメッセージも「基本、既読スルーです」。最近は打撃チェックだけでなく、対戦するであろう相手投手の情報をネットで調べて送ってくるという。とてもユニークな家族の“ネタ”は尽きない。

 松原は昨年の活躍もあって、家族や知人から激励のメッセージが届くことも増えたという。今年の目標は「1年間(1軍の座を)守り続けるように頑張りたい」と話す。活躍の場面も増やし、家族の心温まる? 笑いが、ファンに届くことを期待したい。

(Full-Count編集部)

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