西武辻監督、開幕勝ち越しにご満悦 森の一発に「難しい所が得意な打者、私もそう」
6回無失点に抑えた先発の平井に「苦労したがよく踏ん張りましたよね」
■西武 5-1 オリックス(28日・メットライフ)
2年ぶりのV奪回を目指す西武は28日、本拠地メットライフドームで行われたオリックス戦に5-1で勝ち、開幕3連戦を2勝1敗で勝ち越した。今季から本格的に先発に転向した平井克典投手が6回6安打5奪三振無失点に抑え白星を挙げた。打っては森友哉捕手が1回に先制2号2ラン。6回には中村剛也内野手の中前2点適時打で加点した。
平井は一昨年、中継ぎでパ・リーグ歴代最多記録の81試合に登板。昨季は中継ぎに加え、谷間の先発もこなした。今季は本格的な先発転向を直訴し、オープン戦で好投を続け、開幕ローテの座を勝ち取っていた。辻発彦監督は「平井は今季初登板・初先発で力みというかアドレナリンが出過ぎていて、いつもよりストレートもスライダーも速かった。苦労したが、よく踏ん張りましたよね」と称えた。
森の先制弾は、相手先発の山岡が投じたインハイの145キロ速球を右翼席に運ぶ技ありの1発。26日の開幕戦でも、山本の膝下の鋭いカットボールをとらえ貴重な1号ソロを放っている。辻監督は「(森は)難しい所を打つのが得意なバッター。私も(現役時代は)そうでした。難しい所をヒットにし、ど真ん中の球に迷うこともある」と笑わせつつ、「あれだけのピッチャーから、あそこに来た球を打つのだから大したものです」とうなずいた。