「1つ勝つのは大変」 DeNA三浦監督、セ唯一勝ちなしで突きつけられた“8回の男探し”
大貫が7回1失点と力投もリリーフ陣が崩れた
■ヤクルト 5ー4 DeNA(30日・横浜)
DeNAは30日、ヤクルトとの本拠地開幕戦(横浜)で4-5で逆転負け。1分けを挟んで開幕3連敗となり、三浦大輔監督の1軍監督初勝利はお預けとなった。三浦監督は「悔しいですね。何とかつなぐことができず、悔しいです」と声を絞り出した。
遠い初勝利。三浦監督が乗り越えるべき課題も浮き彫りとなった。勝利の方程式の整備だ。3点リードの8回から救援した石田は2四球からピンチを招き、急きょリリーフした山崎康は塩見、代打・川端と2者連続タイムリー二塁打を献上。勢いの付いたヤクルト打線を止められなかった。28日の巨人戦でも8回に同点に追いつかれていた。三浦監督は「8回は石田でいってほしかった。ヤスも慣れてないところ(イニング途中)で申し訳ない」と頭を下げた。
勝ちゲームのはずだった。先発の大貫が7回で自己最多118球を投げて5安打1失点。6回2死三塁のチャンスでも代打を送らずに引っ張れるだけ引っ張った。その采配について、指揮官は「良かっただけに(7回の)もう1イニング。球数も100球ちょっとだったし」と説明した。
中継ぎエースの石田が開幕から3登板連続失点。計2回1/3で4四球と制球難から失点している。三浦監督は「四球からの失点で慎重になりすぎているのか。石田にはやってもらわないと」と奮起を促したが、リリーフ陣の整備は欠かせない。
セ・リーグでは唯一の勝ち星なし。「もちろん1つ勝つのは大変だと感じている。勝ちにつなげらないのは監督ですから。なんとかつなげられるように明日こそは」。厳しい船出にも三浦監督は前を向いた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)