「早くアウトになりたかったので…」6回1失点好投のダルビッシュ、打撃でも球場沸かす
「メンタル面でも上手くコントロールして試合に臨めていた」
■パドレス 3ー1 ジャイアンツ(日本時間7日・サンディエゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手は6日(日本時間7日)、本拠地でのジャイアンツ戦に先発し、6回3安打1失点と好投した。同点のまま降板したため、今季初白星はお預けとなったが、チームが勝利し、右腕は「全体的に調子が良いわけではなかったですが、粘り強く投げることができました」と振り返った。
初回から変化球の斬れ味が鋭かった。先頭のヤストレムスキーから空振り三振を奪うと、ディッカーソンも空振り三振。2回はベルト、ポージーを見逃し三振に仕留め、序盤は奪三振ショーを展開した。3回に先頭クロフォードにソロ本塁打を浴びて先制点を献上したが、この回も2つの三振を奪うなど、6回までに許した安打は3本だけ。7三振を奪い、ジャイアンツ打線を1点に抑え込んだ。
「今日に関してはネガティブなことを考える時もあったんですけど、1回1回そういう気持ちを切って、前向きに自分をプッシュできていた。メンタル面でも上手くコントロールして試合に臨めていたと思います」と振り返ったダルビッシュ。1-1の同点のまま6回を投げ終えたところで降板したため、移籍後初勝利はならず。ただ、相棒のカラティニの2ランでチームは勝ち「自分も粘り強く投げられましたし、1人1人がいい仕事をしたというのが大きかったと思います」と勝利を喜んでいた。
また、この日は打撃でも球場を沸かせた。3回の第1打席ではカーブを捉えて痛烈な当たりの中飛。5回の第2打席でも右中間へ鋭いライナーを放った。ともに凡退となったが、「とにかく早くアウトになりたかったのでなるべく早く打とうと思ったら、良い感じで打てました。最初の打席に立った時に全く打てる気がしなかったんですけど、カーブくるかな、となんとなく思ってて、カーブがきた。いい感じでコンタクトできたから、次の打席もいいイメージで入ることができました」と語っていた。