いきなりの右肩故障で前途は多難… NPB復帰目指す元阪神・伊藤隼太の今

現在は右肩を固定し安静にしつつコーチ業に専念している

「教えられることはすべて教えて。それで自分を超える選手に育つのであればチームにとって良いこと。その選手に負けないよう自分も頑張る」という伊藤。打撃指導を受けた高卒1年目の漆原幻汰外野手は「苦手だった速球派投手に対するタイミングの取り方を教えてもらった。NPBでの経験をもとに指導してくださり有難い」と話す。その一方で、同じ外野手として「(伊藤は)NPBを目指す上で勝たないといけない相手。追い抜かないといけない」とも言う。伊藤の存在がチームメイトにとって、良い手本であり良い刺激となっている。

 4月1日には伊藤が「尊敬している」と語る元阪神の西岡剛外野手がBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスと契約更新をしたことが発表された。四国アイランドリーグplusとBCリーグのそれぞれの優勝チームが独立リーグ日本一の座をかけて争う『グランドチャンピオンシップ』で西岡と対戦できる可能性もある。

「やるからには勝ちたい」

 実戦復帰の時期はまだ未定だが、チームのリーグ優勝と日本一を狙っている。そのためにも伊藤の早期回復と攻撃の要としての活躍が期待される。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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