誤審が招いた後味悪いサヨナラ 試合後に審判も非を認める「アウトにすべきだった」
3ストライクになるはずがまさかの死球判定…
■メッツ 3ー2 マーリンズ(日本時間9日・ニューヨーク)
メッツは8日(日本時間9日)のマーリンズ戦で、1点ビハインドの9回裏に劇的サヨナラ勝利を収めた。しかし、決勝点を手繰り寄せた3番・コンフォートの死球には“疑惑”が浮上。米記者の間で物議を呼び、試合後には審判も誤審を認める事態に発展した。
同点の9回裏1死満塁で、マーリンズ5番手でマウンドに上がった元日ハム助っ人のバースが投じたカウント2-2からの6球目だった。内角高めギリギリに決まるスライダーだったが、ミットに収まる直前でコンフォートの肘を僅かにかすめた。球審のロン・カルパは3ストライク目をコールしかけるも、直後に死球と判定。三塁走者のギルモアがサヨナラのホームを踏んだ。
コンフォートが故意に肘を出したようにも見えるこの疑惑の死球に、米記者たちも続々と反応した。ツイッター上で米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のブレーブス番を務めるデビッド・オブライエン氏は「彼は故意にベース上の球で死球を受けた。馬鹿げている」と不満を露にし、米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」のザカリー・ライマー氏も「そうだ、彼は意図的に肘を突き出した」と速報した。
そしてMLB公式サイトでは、試合後に球審を務めたカルパ氏のコメントを紹介。「彼はストライクゾーンでボールがぶつかっていた。私は彼をアウトにすべきだった」として、自らの非を認めた。結果的に誤審が両者の命運を分けただけに、後味の悪い結末となってしまった。