4度の手術を乗り越えて… 1300日ぶり登板がメジャーデビューの26歳に米感動
レイズのハニーウェルはヤンキース戦で2回を完全投球
レイズのブレント・ハニーウェル投手が11日(日本時間12日)、本拠地でのヤンキース戦でメジャーデビュー。先発して2回を投げて打者6人に無安打2奪三振無失点の完全投球だった。かつてのトッププロスペクトは4度の右肘手術を経てついにメジャーのマウンドに。26歳右腕は「一生忘れないでしょう」などと語っている。
MLB公式サイトによると、ハニーウェルが最後にマイナーリーグで登板したのは2017年9月19日(同20日)、3Aのナショナルチャンピオンシップでダーラム・ブルズの勝利投手になった時だった。その後4度の右肘手術を経てハニーウェルは1300日ぶりにマウンドに上がり、メジャーデビューを飾った。先発ローテの1人、クリス・アーチャー投手が故障者リスト入りしたため10日(同11日)の試合後にメジャー昇格が決定したという。
デビュー戦にオープナーとして登板して2回を完全投球。「ここが自分の居場所だとわかっています。私がここにいることを皆が望んでいることも。とても楽しかったです。一生忘れないでしょう。間違いなく大きな一歩でした」。登板後、ハニーウェルは感慨深げに話した。
2014年ドラフト2巡目でレイズに入団。以降順調にステップを踏んできたが18年2月のトミー・ジョン手術を皮切りに計4度の手術を経験してきた。19年6月に右肘の別の手術、昨年5月に右尺骨神経減圧術、そして昨年12月に関節鏡視下手術。レイズ傘下で最高の投手という地位を確立してから何度も試練に見舞われながら、ついにメジャーデビューを果たした。
「父が私を投手に育ててくれました。父はいつも『お前は長年に渡ってメジャーで投げることになるぞ』というようなことを言っていました。いまや26歳ですが、まだ始まったばかりです。調子に乗りすぎないようにしないと、と思っています。今していることを継続して、チームが求めていることをまたできるように準備を整えたいと思います」とハニーウェルは前を見据える。