大谷翔平、好調の要因は「逆方向への打球」 地元メディア分析「それが彼のアプローチ」
地元TV局のレポーター2人が大谷の打撃を解説
■エンゼルス 10ー3 ロイヤルズ(日本時間13日・カンザスシティ)
エンゼルスの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地のロイヤルズ戦に「2番・指名打者」で出場。初回に5試合連続安打となる左前打、7回に右越え2点二塁打、9回には左翼へダメ押し適時二塁打と、5打数3安打3打点で打率は.333(39打数13安打)に上昇した。右越え二塁打の打球速度は自己最速で今季メジャー最速の119マイル(約191.5キロ)だった。地元テレビ局バリースポーツ・ウエストでフィールドレポーターを務めるホゼ・モタ氏は好調の大谷について「逆方向への打球」が重要だと指摘している。
モタ氏は「ショウヘイ・オオタニがスプリングトレーニング時を上回る活躍を継続しているのが信じられません。ホームプレートの内側半分の球にも対応しています」と称賛。「ダンイーデン(ビジターでのブルージェイズ戦)では外角へのオフスピードピッチが多く投げられていましたが、彼は一振りで長打にしました。走塁も見せてくれました」とし、好調の要因を次のように分析している。
「私が思うに、逆方向への打球はより重要なことだと思います。(この日の第1打席での左前打について)内角への変化球を捉え、逆方向に飛ばしています。(この安打の時点で)今季の11本の安打の内、8本が逆方向です。そしてこの打撃(右越え2点二塁打を決めた)は更に素晴らしかったです。119マイルの打球、アンビリーバブルです。その後もフィールドの逆方向へ飛ばしています。それが彼のアプローチですし、ジョー・マドンが望むことです」
同じくバリースポーツ・ウエストのレポーターを務めるアレックス・カリー氏は、不振に陥った昨年との最大の違いは何かを問うと、モタ氏はまず第一に「健康」であることを挙げた。「アルバート・プホルスが以前語っていましたが、ショウヘイは健康だということです。彼は腕だけではなく、(手術した)膝を含め最初の数シーズンは問題を抱えていました」と説明する。
そして、現在の活躍はそのフィジカル面での状態の良さに加え「彼の自信と能力も関係しています。今日ブルペンで投げ、それが終わるとラインナップでも1、2を争う強打者としてプレーしています。改めて言いますが、足もしっかりと固定され、以前よりもボールが良く見えて、パワーもあり、それらが良いタイミングで噛み合っています」と評している。
(Full-Count編集部)