「エース不在を前向きに」 8季ぶり優勝目指す立大投手陣の一体感

好投した立大・宮海土、池田陽佑、栗尾勇摩(左から)【写真:小林靖】
好投した立大・宮海土、池田陽佑、栗尾勇摩(左から)【写真:小林靖】

エースは不在も、5投手の継投で法大を最少失点に抑え今季初勝利

 2017年春以来の優勝を目指す立大は18日に行われた東京六大学春季リーグ・法大戦に3-1で勝利した。前日は1点を追う9回2死から同点とし、ベンチは勝ったかのような雰囲気だった。勢いそのままに、この日は3回に5番・東怜央(4年)の中前適時打で2点を先制し、試合を有利に進めた。投手陣も5投手の継投で最少失点に抑え、好投手擁する法大相手に対戦成績を1勝1分けとして勝ち点1.5を掴んだ。

 先発は2日連続で2年生の池田陽佑。前日は立ち上がりに2失点するも、5回を投げ切った。「かなり緊張していました」と溝口智成監督も試合後に話していたが、この日は3回を投げ無失点。「昨日以上のピッチングをしてくれた」と指揮官も称えた。

 昨年は中川颯(オリックス)や中崎響介(明治安田生命)ら軸となる投手がいたが、今季はそうした存在がいない。監督も「絶対的なエースが未確立なのは事実」と認める。2試合とも先発は池田陽に託したが、「そういう使い方をするつもりで、オープン戦からやってきていますので。予定通りの登板」と意図を語っていた。

 スライダーが武器の右腕・栗尾勇摩(4年)や昨季リリーフで9試合に登板した左腕・宮海土(3年)も2日連続で登板し、共に2試合4イニングを投げて無失点。この日は、2年生の野口裕斗と石元悠太郎も登板して5投手で継投した。三浦銀二と山下輝の左右の絶対的なエースが控える法大とは対照的に、立大は“投手陣”で2試合を戦った。

 この日リーグ戦初勝利となった栗尾は、エース不在の投手陣について「それが逆にいい効果をもたらしている」と語る。「1人1人が1イニングの1アウト、1球1球を大事に繋げている結果が、この2試合の失点の少なさにつながっていると思う」と、2試合を振り返り、投手陣のチームワークに手応えを感じていた。

「2試合ですけども、当初からエース不在と言って、それを前向きに捉えて、1人1人が役割を果たしてくれているのかなと思っています」と投手の奮起に表情を緩めた溝口監督。今年の立大のスローガンは「一進」。部員全員が1つになって戦い、1位(優勝)に向かって、全員で進んでいくという意味が込められている。1人の投手に頼ることなく、投手陣で1つになり、8季ぶりの天皇杯を掴みに行く。

(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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