復活白星&2安打の大谷翔平は「あらゆることをした」 指揮官激賞「良くなり続けている」

「2番・投手」で先発出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
「2番・投手」で先発出場したエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

1回にいきなり4失点も「彼なら持ち直せると思った」

■エンゼルス 9ー4 レンジャーズ(日本時間27日・テキサス)

 エンゼルスの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)、敵地のレンジャーズ戦に「2番・投手」で先発し、5回9奪三振3安打4失点で今季初勝利。2018年5月20日(同21日)の本拠地・レイズ戦以来1072日ぶりの白星を挙げた。初回に4失点したものの立ち直った。防御率3.29。打撃では2回に右翼線2点二塁打を放つと、6回にはバント安打を決めて今季7度目のマルチ安打。3打数2安打2打点3得点で打率.300となった。

 投球では1回には3ランを浴びた他3四死球と制球も乱れて4失点。しかし2回から立ち直って5回までゼロを並べた。マドン監督は「彼なら持ち直せると思った」と信頼を明かす。投球に関しては「どんどん良くなり続けている。直球もリズムに乗ってきている。カウントで優位に立てば、あのスプリットも使える」と評価。1回と2回以降の投球の違いには「(彼は)試合が進むにつれて波に乗っていき、投球が良くなる。リズムに乗ろうとしているときにスリーランは打たれたくはないもの。試合中の修正に満足している」と分析した。

 打撃では初回に四球で出塁し、ウォルシュの右前打で俊足を飛ばした先制のホームイン。3点を追う2回2死一、二塁では打球速度113.8マイル(約183キロ)の右翼線2点二塁打を放ち、逆転劇を呼び込んだ。6回にでは三塁前へ絶妙なバント安打を決め、1試合3得点と貢献した。「彼はバント安打を含めてあらゆることをした。今日の彼のプレーを見て面白いと感じないなら、野球の試合を見て面白いと感じることはできない」と投打走、全てに躍動した右腕を称える。

 二刀流として活躍する大谷。他の選手への刺激になっているのだろうか。指揮官は「彼らは彼のパフォーマンスの素晴らしさを理解している。彼らは優れたメジャーリーガーたち。フィールド上で野手としてプレーしたり、投手もする。その両方をやるのがどれだけ難しいことか、彼らは理解している」

 投球は尻上がり、打撃は豪快な二塁打&巧みなバント安打、さらに出塁すれば激走……。現在の大谷は名将マドン監督をも唸らせる充実ぶりだ。

(Full-Count編集部)

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