4点ビハインドでもなぜ勝ちパターン投入? 苦しむ鷹の先発陣と前日219球による代償

モイネロは登板間隔が空いており、本人の「投げたい」という意向もあり9回に登板

 モイネロに関しては最後の登板が21日の楽天戦で1週間、登板間隔が空いていた。もともと、モイネロは間隔が空くのを好まないタイプの投手。本人の「投げたい」という意向もあったため、9回に“調整登板”の意味合いも込めて送り込むことになったが、他のリリーフ陣をリードされた状況で送り込まなければいけなくなったのは誤算だった。

 この日で泉と嘉弥真が15試合、津森と岩嵜が13試合、守護神の森が12試合と登板数が増えている。そもそも、先発投手陣が6回自責点3以内のクオリティスタートを達成したのが10試合とリーグ5位の少なさ。7回自責点2以内のハイクオリティスタートを達成したのは石川の3試合だけで、これはQS数最少の西武よりも少ない。早い段階での先発投手の降板が、リリーフ陣への皺寄せとなり、そしてこの日のような投手起用となった。

「投手全体で考えていかないといけないことかな、と思いますので、早い回に点を取られれば、負けている時は早めに交代せざるを得ない。最少失点であれば、逆転する可能性は高いと思っていますけど、その辺は考えないといけないかなと思っています」

 工藤公康監督は試合後にこう語る。この日から新助っ人のマルティネスが1軍に合流し、1日のオリックス戦で先発する見込み。2軍で好投している二保もこの9連戦中に先発すると見られている。早くも登板過多となりつつあるリリーフ陣を救うためにも、先発陣の奮起が求められている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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