まだ22歳なのに「今、監督になってもいい」 指揮官も認める慶大・福井の“能力”

主将としてチームを牽引する慶大・福井章吾【写真:小林靖】
主将としてチームを牽引する慶大・福井章吾【写真:小林靖】

高校時代は2017年のセンバツ制覇に導いた捕手

 本当に大学野球選手の取材時間なのだろうか――。「~ですけれども」「~だと思いますので」……。テンポよく流れる言葉の端々にしっかりとした人間性が感じられる。慶大の主将・福井章吾捕手(4年)の取材時間はまるで企業のプレゼンテーションを受けているようだ。あまりにもロジカルなトークにいつも圧倒される。【市川いずみ】

 主将で日本一は既に経験済み。大阪桐蔭では“主将力”という言葉を自らに言い聞かせ、チームを2017年のセンバツ制覇に導いた。当時から「チームが勝つために」自身が何をすべきかを最優先する主将だった。

 慶大主将として初めて迎える今春のリーグ戦。福井が任されたのは8番打者だった。「十分、クリーンアップも打てると思うんですけど、福井が8番にいるとチームも下位打線で、もう1回チャンスを作って、本来のクリーンアップの働きをしてくれるという期待もあります。相手も福井が8番にいるということで嫌じゃないかな、と」。堀井哲也監督は福井を8番に据えた理由をこう明かした。

 まさにその言葉通り、24日の明大戦では2-3と1点ビハインドの6回、1死満塁で福井に打席が回ってきた。もちろん、欲しがる気持ちは一切なく、冷静にチームバッティングに徹した。

「なんとか1点という気持ちをもって打席に入りました。打った瞬間、犠牲フライかなと。1点は入るかなという思いで1塁ベースを回ったのは覚えています」

 左翼へ高々と舞い上がった打球は「風のおかげ」で、フェンス直撃。逆転の2点二塁打となった。

「なんでもできる」と福井の魅力を語る指揮官が求める8番打者としての役割。“ただの下位打線”ではいけないことは背番号10が一番理解している。

監督の意図を汲み取る8番打者、「プレッシャーをかけられれば…」

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